職業として写真を撮っていると、「趣味で写真を撮るのですが、写真をうまく撮るコツなどありますか?」と聞かれることがあります。
そういった質問への僕の答えはとてもシンプルです。
「そんなものはありません。」
写真は数学や語学といった、いわゆる『積み重ね科目』とよく似ていて、基礎から順番に積み重ねていく以外上手くなる方法はありません。
足し算や引き算を理解していない人が因数分解を解くのは不可能ですよね?
同様に、写真の仕組みや原理を理解していない人が意図的に良い写真を撮るのは難しいです
(偶然撮れてしまう時もあり、それが写真の面白いところでもあるのですが)。
ただ逆に言えば、しっかり基礎を理解して、それを応用できるようになれば、誰でも一定のレベルまでは行けます。
センスなど必要なく、常に変わり続けるその場の状況を読み、適切な判断をすることが重要です。
その適切な判断をする手助けができればいいなと思っています。
当サイトでは、主に建築物の撮り方について書いていきます。